■離婚慰謝料の請求
離婚の際に多いトラブルで慰謝料請求の問題があります。
これは家庭内暴力・不貞行為など、肉体的や精神的な苦痛に対して金銭的代償として支払われるものです。分かりやすい言葉で言うと、「賠償金」です。
慰謝料は子供の養育費や財産分与と違い、今まで受けた苦痛をお金に換算しますから、相手のした行為の非道さで金額が変化します。
追い込まれていて「何もいらないから離婚してほしい」という感情の人もいるかもしれません。しかし後になって慰謝料が欲しい」と思うケースもあるかもしれません。
そのため、日本では離婚後3年間は慰謝料を請求できるような法律制度になっています。慰謝料を請求する期間に猶予があるということです。
熟年夫婦ですと、耐え難い苦痛が長い夫婦生活の期間中に何度も起こったと思います。
離婚したい気持ちになったら、相手から受けた行為を細かくメモして残しておくようにしましょう。
「慰謝料」という呼び方が一般的ですが、「解決金」や「和解金」という言い方もします。
■財産分与と併せて慰謝料を支払う場合
財産分与と併せて慰謝料を支払う人も多いです。
この場合は、財産分与と一緒に慰謝料を支払う旨を文書に残しておかないとトラブルになりやすいです。
結婚生活が長いと保有している財産も多いと思います。後でトラブルが発生するのを回避するため、直筆の署名と捺印を押した文書で残しておくことをオススメします。
慰謝料に定められた金額はありません。相場は一般的な夫婦の離婚で200万円〜300万円、熟年離婚の場合で300万円〜500万円程度が多いです。
当然ですが、慰謝料の金額は双方の話し合いで決定します。なかなか決まらないケースでは調停などで決められます。 |
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