■年金分割の疑問・質問
熟年離婚に限定したよくある年金の疑問について解答したいと思います。
質問:熟年離婚の際に、年金分割制度を活用した夫婦がいました。その片方が違う相手と再婚をした時、前の離婚の時の年金分割に影響はあるのでしょうか?
回答:再婚をした場合の分割された年金保険料納付記録には影響が出ないそうです。元夫・元妻のどちらかが死亡した場合も同様だということです。
離婚と再婚を繰り返したケースでは、離婚の年金分割は無くならず、結婚期間に応じた年金保険納付記録を分割した年金額を合算した金額で支払われます。
婚姻期間に対して年金が分割される制度なので、重複して支給される仕組みにはなっていません。
離婚する時には財産分与や慰謝料が発生する場合があり、トラブルも多いです。。
年金改正で年金分割が始まると妻の年金は受け取れるため「離婚しても安心だわ!」と思う女性もいると思います。また、夫は受け取る年金の額が「半分に減少してしまう!」と残念に思う人もいると思います。
しかし、妻の収入の方が多い場合は妻が夫に年金を分割しなければならないという事態にもなります。その点は十分に理解しておかなければなりません。
年金分割制度は熟年離婚を手助けする制度ではありません。
離婚後の夫婦の年金受給額の格差を無くすために始まった制度なのですから。 |
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